半坪ビオトープの日記

セツブンソウ(節分草)

週末に板橋区立赤塚植物園に出かけた。武蔵野の面影を基本に万葉薬用園も併設している。区立ながら植物の種類が多いので結構楽しめた。これから花の咲いていたものをいくつか紹介していく。
まずは、セツブンソウ(節分草)。
和名の由来は、早春に寒さをしのいで芽を出し、節分の頃に咲くから。日本特産。関東地方以西の本州で、山地の木陰に群生する多年草。多くは石灰岩地に群生する。高さは5cm以上になる。根生葉は3全裂し、裂片は羽状に欠刻する。径2cmの白い花を1個つける。花びら状に見えるのは5個の萼片で、花弁は退化して黄色の蜜腺になっている。雄しべの葯は淡紫色である。
キンポウゲ科セツブンソウ属。属名の Eranthis は、ギリシャ語の er(春)と anthos (花)の意味。ヨーロッパ(スイス)にも1種知られるが、花は鮮やかな黄色である。
セツブンソウやカタクリなど、早春に開花した後、2〜3ヶ月の短期間で一年の生活サイクルを終え、残りの期間は地中のみで過ごす植物を総称して、早春植物「Spring Ephemeral:春の妖精、春のはかない命」などと呼ぶ。