半坪ビオトープの日記

芸術の森、文学館、甲斐善光寺

芸術の森公園の彫刻、「ケンタウロス
芸術の森公園は、山梨県立美術館と県立文学館を含み、6haもある広々とした園内随所に彫刻を配置した公園である。美術館前のこの黒い彫刻は、エミール=アントワーヌ・ブールデル作の「ケンタウロス1914)」であり、奥に見える白い彫刻は、岡本太郎作の「樹人(1971)」である。美術館のミレー館には、ジャン=フランソワ・ミレーの「種をまく人(1850)」「落穂拾い、夏(1853)」など有名な作品がたくさんあったが、残念ながら撮影禁止であった。他にも写実主義のギュスターブ・クールベバルビゾン派のジュール・デュプレなどの作品などがあった。

ヘンリー・ムーア作「四つに分かれた横たわる人体」
文学館前のこの彫刻は、ヘンリー・ムーア作の「四つに分かれた横たわる人体(1972-73)」である。

ザッキン作「ゴッホ記念像」
右の人物彫刻は、オシップ・ザッキン作の「ゴッホ記念像(1956)」である。左手奥の彫刻は、佐藤正明作の「ザ・ビッグアップルNo.452007)」である。

マイヨール作「裸のフローラ」
文学館手前の噴水の前に立つ女性像は、アリスティード・マイヨール作の「裸のフローラ(1911)」である。文学館内には山梨県出身の文学者のほか、湯村温泉卿に逗留して執筆していた太宰治芥川龍之介などの文豪の資料がたくさんあったが、残念ながら撮影禁止であった。

ロダン作「クロード・ロラン」
こちらの男性像は、オーギュスト・ロダン作の「クロード・ロラン(1880-92)」であり、右には先ほどの佐藤正明作「ザ・ビッグアップルNo.45」が見える。

甲府名物「ほうとう
お昼には甲府名物の「ほうとう」が食べられる店を探す。「郷土料理ほうとう信州」の「デラックスほうとう」は、ほうとうすいとんのように太いが、人気があるだけあってとてもおいしかった。

甲斐善光寺
甲府市にある甲斐善光寺は、浄土宗の寺院で、正式名称は定額山浄智院善光寺と称する。開基・甲斐国国主武田信玄が、川中島の合戦の折、信濃善光寺の焼失を恐れ、永禄元年(1558)、本尊善光寺如来像をはじめ諸仏寺宝類を奉遷したことに始まる。板垣の郷は、善光寺建立の大旦那・本田善光葬送の地と伝えられ、善光寺如来因縁の故地に、開山大本願鏡空上人以下、一山ことごとく迎えた。その後、武田氏滅亡により、本尊は織田・徳川・豊臣氏を転々とするが、慶長3年(1598信濃に帰座した。甲府では新たに前立仏を本尊と定め、現在に至る。

甲斐善光寺
武田信玄建立の七堂伽藍は、宝暦4年(1754)門前の失火により灰燼に帰した。現在の金堂は、寛政8年(1796)に再建されたものである。金堂は、善光寺建築に特有の撞木造りと呼ばれる形式で、総高27m、総奥行49mという、東日本で最大級といわれる木造建築で、重層建築の山門とともに重要文化財に指定されている。
 

金堂内部
金堂(本堂)中陣天井には巨大な龍2頭が描かれ、廊下の部分は吊り天井になっていて、手を叩くと多重反射による共鳴が起こり、「日本一の鳴き龍」と呼ばれている。本堂下には「心」の字をかたどる「戒壇廻り」もある。本尊は、建久6年(1195尾張の僧・定尊が、秘仏である信濃善光寺の前立仏として造立したものである。いわゆる一光三尊式善光寺如来像の中では、在銘最古、かつ例外的に大きな等身像として著名である。