半坪ビオトープの日記

八塩温泉、城峰公園


埼玉県児玉郡神川町群馬県藤岡市の県境に神流川が流れている。神流橋をわたってすぐ左に曲がると、やがて八塩温泉につく。11月から12月にかけて紅葉と冬桜が同時に楽しめる、桜山公園へのハイキングコースの登山口にもなっている。対岸の神流川沿いには、上流に三波石峡や城峰公園がある。この宿は昭和初期創業の老舗旅館で、大正ロマン漂う館内は、昔懐かしさもあるが、設備改善せずに古びてしまった感じもする。

昔から「塩の湯口八ヶ所」と呼ばれる名湯で、源泉より湧き出る鉱泉は、塩分濃度が非常に高く「新生代第三紀(6500万年〜200万年前)の海水が地中に閉じ込められて、それが今涌き出している」といわれる。手前が源泉の冷泉で、窓側が沸かしの青鬼の湯である。

河畔には小さいが露天の「岩窟風呂」がある。

広々とした河原と神流川の流れがゆったりと眺められる。

夜中に降った雨もすっかり上がって、庭の紅葉も朝日にかがやいていた。

神流川を遡っていくと川の西側(左岸)の藤岡市から、三波石峡の手前で川を渡って埼玉県の神川町に入り、神流湖の南にある冬桜で有名な城峰公園に着く。
晩秋から初冬にかけて開花する冬桜は、別名10月桜とも呼ばれ、薄紅色の小さな八重の花を咲かせ、周囲の紅葉した樹木とともに独特な風情を見せている。

下久保ダム建設により誕生した神流湖を見下ろす公園として、昭和48年に埼玉県が苗300本を植えたことに始まる。冬桜の期間中はライトアップされて夜桜も見物できる。

国の名勝・天然記念物に指定されている三波石峡の手前、譲原には石器時代住居跡がある。縄文時代後期から晩期にかけての文化を伝える遺跡で、国指定史跡である。