半坪ビオトープの日記


大井川を遡っていくと、下流金谷駅から上流の千頭駅まで大井川鉄道が走っている。
レトロなSL列車も一日数本運行されていて、鉄道マニアに人気がある。千頭駅から井川ダムがある井川駅までには、南アルプスあぷとラインの小さな列車が走っている。日本唯一のアプト式機関車が日本一の急勾配の急坂を上っていく。途中には接岨峡がある。
この大井川の景色は、川根の智満寺あたりから眺めたものであり、千頭駅より手前である。

寸又峡は、あぷとラインの走る大井川の途中から左に分かれていく支流:寸又川沿いの渓谷である。全長16kmで、比高は100mに達する。
400mほど続く温泉街の突き当たりから寸又峡プロムナードが始まる。折悪く雨が降っていたが、夢の吊り橋を見るために朝早く散策に出かけた。

15分ほど歩くとトンネルがある。

トンネルを抜けると、渓谷の対岸には赤や黄色の紅葉がまだ見られた。
11月中旬だったのでやや盛りを過ぎていた。

まもなく右下に大間ダムが見え、階段を下りていくと遥か彼方の川に夢の吊り橋が架かっているのが木々の間から垣間見られた。
全長90mの夢の吊り橋は、夢に出そうな幻想的な橋という意味のほかに、渡るのが怖くて夢に見そうな橋という意味合いもあるという。雨が激しくなってきたので、残念ながら橋まで下りていくのはあきらめた。

帰りがけに温泉街の近くの公園で、モミジの木々が赤く染まっているのに気がついた。