半坪ビオトープの日記

妙法寺

富士川町増穂の小室という集落に日蓮宗妙法寺がある。山号は徳栄山というが、地名の小室山を通称としている。小室の集落が妙法寺門前町であり、町中に総門が建つ。
県内有数の豪壮な山門が大きく構えている。間口23m、奥行7m、高さ25mと県内では身延山の山門に次ぐ大きさという。

山門をくぐると古めかしい急な石段がある。右手には庫裏と客殿などがある。
江戸時代の由緒書によれば、前身は朱鳥7年(693)に役行者による開祖伝承を持つ真言宗寺院であった仁王山護国院金胎寺で、現在でも真言宗寺院であったことを示す室町時代作の笈が残されている。

鎌倉時代の建治元年(1275)には住職だった日伝(恵頂)が日蓮と法論した後に弟子となり、日蓮宗寺院に改宗した。
戦国時代の永禄年間には甲斐国守護武田氏より寺領が寄進され、諸役免除も得ている。武田氏滅亡後に甲斐国を領した織田・徳川氏や豊臣系大名からも禁制を受けており、寺領も安堵されている。江戸時代には歴代将軍から朱印状を得ている。

本尊は大曼荼羅塔頭として久成院、玄浄院、十如院があるが、客殿がどれかはわからない。総門は正徳2年(1712)建立、山門は明治30年建立、本堂は平成12年の建立である。
2万本のあじさいが咲く「あじさい寺」、「俳句寺」として有名である。

本堂と客殿とは長い渡り廊下でつながっている。

本堂の裏手にもあじさいの株がたくさんありいくつも石碑が立っている。

鐘楼もしっかりとしている。