半坪ビオトープの日記


目白3丁目には三葉葵の紋のついた門と高い塀に囲まれた、徳川黎明会という表札が掲げられた一角がある。徳川黎明会とは、尾張徳川家第19代当主の徳川義親侯爵が、徳川家伝来品や蒐集資料を美学・史学に資するため、保管・公開を目的として昭和6年に設立した。

多くの資料が名古屋市にある徳川美術館にて展示されている。目白には日本唯一の民間林業史研究機関として徳川林政史研究所があり、尾張藩領木曽山等の林業関係資料や尾張家・尾張藩の古文書・記録類が約7万8千点所蔵されている。
ただし、林業史や江戸時代の研究目的に事前予約制で閲覧ができるだけで、一般に見学のための公開はしていない。

ここの敷地は5000坪以上あり、徳川黎明会の事務所と徳川林政史研究所のほか、徳川ビレッジと呼ばれる外国人専用高級賃貸住宅が27棟と、徳川ドミートリーという女子学生寮もあるが、もちろん関係者以外は進入禁止となっている。