半坪ビオトープの日記


ミヤマシキミによく似たこの木は、ミカン科ミヤマシキミ属のツルシキミ(蔓樒、Skimmia japonica var.intermedia f. repens) という。ミヤマシキミの変種で、北海道、本州の日本海側の多雪地帯に適応している。関東以西、四国、九州の山地の冷温帯にも自生する。
積雪に適応して茎の下部が地を這い、高さは30〜100cmになる。枝はしなり、折れにくい。花期は5〜6月。白い花は雌雄異株で、果期は10月から翌年の5月と長い。強健で栽培は容易だが、全草および果実はアルカロイド(ジクタミン)を含み、有毒なので注意を要する。

10数mmの実がなるこの木は、ツツジ科ゴーテリア属のチェッカーベリー(Gaultheria procumbens) という。和名は、シラタマノキ属のヒメコウジ(姫柑子)という。
アメリカ東北部原産の常緑小低木で、革質で光沢がある暗緑色の葉をつける。7〜8月に帯桃白色の花が咲き、9月以降、鮮やかな輝赤色の果実が熟し、2月ごろに及ぶ。冬には葉が赤みを帯びる。

寒さに強く日陰を好むのでクリスマスからお正月の寄せ植えによく使われる。シラタマノキと同じくサリチル酸メチルの成分を含むので、葉をもむとサロメチールの香りがする。
英名は、Checkerberry、Wintergreen、Eastern Teaberry という。
このように箱根湿性花園では、ダイモンジソウなどいくつかの山野草も販売していた。