半坪ビオトープの日記


去年の8月に見かけたこの花は、アオイ科パボニア属のヤノネボンテンカ(矢の根梵天花、Pavonia hastata) という。別名、高砂芙蓉という。先日、伊豆洋らんパークで見た赤いインテルメディア(Pavonia intermedia) と全く趣が違うが同属である。
南アメリカ原産の半耐寒性の草本性低木で、よく分枝し高さは1m弱となる。花期は7〜10月。花径は5cm、花弁は白色で中央は赤褐色だが、裏には赤い筋があり美しい。

25mmほどの赤い筒状の花は、ゴマノハグサ科ラッセリア属のハナチョウジ(花丁字、Russelia equisetiformis) という。属名は、「アレッポの自然史」の著者のイギリス人ラッセルの名にちなむ。
メキシコ原産の、茎が下垂する常緑低木で、葉はほとんど鱗片状に退化している。10度以上あれば(つまり西南日本では)周年開花する。
ほかにもまだあるのだが、ここらで去年の花は切り上げよう。20種ほど取り上げた花は、どれもかなり個性的だった。
それに比べるとこの冬場は花の種類が少ないので、明日からはおなじみの花から始めることになるだろう。