半坪ビオトープの日記


一般にツキミソウ(月見草)あるいは宵待草と呼ばれるのは、主にアカバナ科マツヨイグサ属のオオマツヨイグサ(Oenothera erythrosepala) である。北アメリカ原産の植物をもとにヨーロッパで作出された園芸品種といわれる。

日本には明治初期に渡来し、全国各地の海辺、河原、荒れ地などに広く野生化している。しかし戦後はアレチマツヨイグサ(メマツヨイグサ、O. biennis) に追われて都市周辺では減っている。
オオマツヨイグサは、生物の突然変異説を唱えたオランダの植物学者ド・フリースが突然変異の実験に用いた植物として有名である。

花は大きく8cmほどあり、高さは1mを超えるものが多い。花期は7〜9月。
マツヨイグサの仲間は南北アメリカを中心に全世界に多くの種が分布しているが、日本に自生する種はなく、すべて帰化したものである。