半坪ビオトープの日記


榛名山の花を紹介している間に8月になってしまった。7月に近所で見かけた花をもう少し取り上げておく。一般にカスミソウと呼ぶ花には、高性で切り花に向く八重咲きの多年草、シュッコンカスミソウ(Gypsophila paniculata) と、主に一重咲きの一年草、クサカスミソウ(G. elegans) の二つがある。
この花は、最近出回り始めた、矮性種のムラリス(G. muralis) で、ヌカイトカスミソウともいう。ギプソフィラという属名は、ギリシア語 gypsos(石膏)と philos(愛する)に由来し、本属の一種が石灰質の岩上に生えることにちなむ。

和名ではカスミソウ属といい、ヨーロッパからアジアにかけて100種以上が広く分布する。ナデシコ科なので、よく見ると極小のナデシコといった風情がある。