半坪ビオトープの日記


伊香保温泉は1300年前には発見され、万葉集にもその名が見られる。温泉の中心は石段街で、戦国時代から江戸時代にかけて作られ、明治時代以来多くの文人が訪れて書き留めている。
石段は麓の関所跡から伊香保神社まで360段あり、その石段を歩くと両側に温泉宿や土産物店や飲食店が並んでいる。そんな店先でいくつか山野草の鉢植えを見つけた。

この小振りの花は、カラマツソウ属のツクシカラマツ(筑紫唐松、Thalictrum kiusianum) 。九州原産といわれるが定かではない。
日本では大正末期から山草として栽培されていて、ヨーロッパには1932年に紹介され、ロックガーデンなどに人気がある。

この色鮮やかな花は、ポリガラ属のカマエブクスス(Polygala chamaebuxus var. grandiflora) で、和名はヒメハギ属のトキワヒメハギという。
ヨーロッパ原産の耐寒性常緑低木で、高さは15〜30cm。旗弁と竜骨弁の先端が黄色で翼弁が紫紅色とコントラストが美しい。

小さな白い線香花火のようなこの花は、チダケサシ属のヒトツバショウマ(一葉升麻、Astilbe simplicifolia) という。
富士山周辺の山地の谷川沿いに自生する。この属では珍しく単葉なので、一葉の名がある。山草として好まれる。