半坪ビオトープの日記

エリシマム

宿根チェイランサス(Cheiranthus) とも呼ばれるこの花は、エリシムム属のリニフォリウム(Erysimum linifolium) という。属名は、ヒポクラテスが用いた古いギリシア名 erysimon にちなむ。和名は、エゾスズシロ属というが、この種で唯一日本に自生する花の名にちなむ。
一般にエリシマムあるいはチェイランサス(ケイランツス)で流通しているこの属の花は黄色の花が多いが、リニフォリウムは赤紫色が基本で、チェイランサス・プルプレアの名でも流通している。スペイン、ポルトガル原産の耐寒性多年草で、早春から初夏までが花期とされるが、このように冬に咲き出すものもある。
早春に咲くストックに似ているがより野趣に富んでいる。