半坪ビオトープの日記


去年の4月に見かけたこの紫紅色の花は、オーブリエチア(Aubrietia) という園芸品種であるが、もとはシシリー、ギリシア小アジアが原産のアブラナ科オーブリエタ属のデルトイデア(Aubrieta deltoidea) という。
属名は、フランスの著名な植物画家オーブリエの名にちなむ。和名はムラサキナズナ属という。耐寒性のある常緑多年草でロックガーデンに利用される。

この黄色の花は、アブラナ科エリシマム属のニオイアラセイトウ(Erysimum cheiri) という。属名は、ヒポクラテスが用いた古いギリシア名 erysimon にちなむ。ケイランツス属(Cheiranthus)ともいう。
主に南ヨーロッパに自生する二年草。古くから芳香をもつことが有名で、16世紀の随筆家ベーコンは居間の窓辺に植えると素晴らしいと書いている。吟遊詩人や騎士が好み、理想の女性に対する忠節を表すという。