半坪ビオトープの日記


この可愛らしい黄色の花は、キジムシロ属のチシマキンバイ(千島金梅、Potentila megalantha) という。ポテンティラという属名は、ラテン語 potens(強力な)の縮小形で、ヨウシュツルキンバイの強い薬効にちなむ。
北海道、千島、サハリン、カムチャッカの海岸に自生する多年草で、全株に長い絹毛を密生する。別名オオバナキンバイともいうように花径3〜4cmと、キジムシロ属の中では大きい花を咲かせる。花期は自生地では6〜8月だが、山草として栽培されているものは5月。

こちらの青紫色の花は、ハナシノブ属のエゾノハナシノブ(Polemonium caeruleum ssp. yezoense) という。ヨーロッパ、アジアに分布するカエルレウムの変種とされ、北海道、本州中部以北に自生する多年草
花期は5〜8月。草丈30〜80cm。シノブとは、葉がシダ植物のシノブの葉に似ていることにちなむ。別名のミヤマハナシノブの名で流通している。

この小さな白い花は、ムラサキ科キュウリグサ属のタチカメバソウ(Trigonotis guilielmi) という。北海道、本州の山地の湿った所に自生する多年草。直立して高さ20〜40cmになる。
花期は5〜6月。花径は7〜10mm。和名の立亀葉草とは、葉の形が亀の甲羅を連想させることにちなむ。
箱根湿生花園には既に花が終わったミズバショウのほか、コマクサ、クロユリ、タカネスミレなどいろいろ咲いていたが、またの機会にして切り上げることにする。