半坪ビオトープの日記

タマスダレ

一般にゼフィランサスともサフランモドキとも呼ばれる、普通6弁のピンク色の花はヒガンバナ科ゼフィランテス属のグランディフロラ(Zephyranthes grandiflora) という。
属名は、ギリシア語 zephyros(西風)と anthos(花)に由来し、ヨーロッパから見た西半球(アメリカ大陸)から来た花を意味するといわれる。種名は大きな花を意味する。
ジャマイカキューバ、メキシコ、グアテマラ原産で、1824年に発見され1845年ごろ日本に渡来した。花期は6〜10月、半耐寒性の球根植物で育てやすい。以前、庭に咲いていたので、見かけるたびに懐かしく感じる。
右上の白いタマスダレ(玉簾)も昔からあちこちの庭先でよく見かけたが、同属のカンディダ(Z. candida) という。ペルー原産で、1822年に発見され1871年ごろ日本に渡来した。花期は7〜9月、耐寒性で丈夫である。子供の頃、タマスダレの咲く庭にはハンミョウの幼虫があけた小さな穴があって、その穴にタマスダレの葉を差し込んではハンミョウの幼虫を釣り上げて遊んだものだ。