半坪ビオトープの日記


白いブラシのような穂状花序を咲かせているのは、ユキノシタ科ズイナ属のコバノズイナ(Itea virginica) という。イテアという属名は、ヤナギに対するギリシア名 itea により、葉の形が似ていることにちなむ。

アメリカ東部原産の高さ1〜2mの耐寒性も耐暑性もある落葉低木で、日本への渡来は明治時代初期である。花期は5〜6月。10cm前後の花序には3mmほどの小さな白い花が多数咲く。

9月に果実が熟し、10月に赤く紅葉する。別名、紅葉木アメリカズイナ。ズイナ(随菜)とは、昔、枝の随を灯心に利用し、若菜を食用したことに由来する。