半坪ビオトープの日記

ヒメノカリス・スペキオサ

すらっと伸びた蕾と花火のような特異な花形をした白い花は、ヒガンバナ科ヒメノカリス属のスペキオサ(Hymenocallis speciosa) という。属名は、ギリシア語 hymen(膜)と kallos(美しい)に由来し、雄しべが被膜と結合して美しい杯状の副花冠を形成することにちなむ。グアム南端のアジャアン湾で見かけた。
周りに伸びる10数cmの6本のひも状の花弁が美しい。西インド諸島原産で、バニラに似た強い芳香を放つ。
一般に日本でヒメノカリスと呼ばれているのは、同属のアマンケス(amancaes) やカラティナ(calathina) などの種間交雑による園芸品種で、花弁は幅1cmほどで長さは5cmほどである。