半坪ビオトープの日記

ドウダンツツジ

ドウダンツツジは花も葉もすっきりした感じが好かれる。
ドウダンは灯台の転訛で、枝の分かれ方が三本の黄をひもなどで結び合わせ、上下を広げて油皿をのせる、結び灯台の脚に似ていることに由来する。房総南部と静岡以西の山地の、主に蛇紋岩地帯に自生するツツジ科の落葉低木。高さは2mほどで、小枝は細く3本ぐらいずつ分かれ、樹姿も美しい。4月、葉とほぼ同時に枝先に、3〜5個の卵状つぼ型の白い花を枝垂れるように咲かせる。
俳句などでは「満天星」と書いてドウダンと読む。中国の観天綺話によると、天上で誤って霊泉をこぼしたとき、下界のこの木に降り注ぎ玉となった。それよりこの花は露の玉のごとく、あたかも満天の星のごとく咲くので満天星の名を得たりという。しかし、中国の満天星は実際には「耐驚菜、一名蓮子草」とされ、ドウダンとは違うそうだ。
秋には黄色から赤く染まり、満天星紅葉(どうだんもみじ)の美を繰り広げる。観賞用の庭木として重要とされ、刈り込みにも強いので生垣にもよく用いられる。