半坪ビオトープの日記

ハナズオウ(花蘇芳)

住宅街を歩くとあちこちの垣根越しにこのハナズオウの花が咲いているのを目にする。4月頃、葉に先立ち紅紫色の蝶型花を枝いっぱいに咲かせる。中国原産で、日本には1695年以前に渡来した。紫荊とも書き、すおうばな、すおうぎともいう。名の由来は、花の色が、上代より赤色染料に用いられた、マメ科のスオウの染汁に似ているため。
高さは5mほどになり、枝はあまり横に張らず、ほうき状に直立する。木部を乾燥させた「蘇木」は漢方薬で、止血、健胃などに効く。
花の鮮やかさと、花つきのよさが好まれ、庭木として広く植えられている。