半坪ビオトープの日記


3〜4cmの尖った葉のように見えるのは、実は枝の変化した葉状枝というもの。この風変わりな植物は、ユリ科ルスクス属のアクレアツス(Ruscus aculeatus) という。和名は、ナギイカダ属のナギイカダ(梛筏)という。ナギ(梛)は暖地に自生するマキ属の常緑の高木で、葉がすべすべしているところが似ているといえばいえる。イカダ(筏)とは、ハナイカダ花筏)のように葉の中央に花が咲くことを指す。
地中海から黒海沿岸に分布する常緑の小低木で高さは20〜90cm、1860年代に日本に渡来した。4月頃、葉状枝の内側に小さな花を咲かせ、10月頃、径1cmの赤い液果が熟す。
庭木に利用するほか、特異な姿から花材にも使われる。