壱岐島の西南に位置する郷ノ浦は、壱岐の表玄関として多くの観光客が訪れる島の中心地である。その中心にある壱岐市役所すぐ近くの道路に面して、国津意加美(くにつおがみ)神社がある。石段の上に鎮座する一対の狛犬は壱岐の明光として知られる山内利兵衞が1862年に献納した傑作であるが、残念ながら写真を撮り損ねた。
参道の石段を上った先に建つ社殿は、薄桃色をしている。社殿の両脇に境内社がある。元は妙見宮と称していたが、延宝四年(1676)、平戸藩の国学者:橘三喜による式内社査定において、式内小社国津意加美神社に比定された。
社殿の後ろには本殿が構えていて、その左手には小さいがしっかりとした苔むした石造鳥居が建ち、奥には境内社が二つ並んでいた。
左の境内社には、大きめの石祠があり、その中には大きな石が祀られていたが、祠の前には狐の焼物が賑やかに奉納されていたので、稲荷社ではないかと思われる。その左手にも苔むした石祠がいくつも並んでいた。
右の境内社の中にも石祠があり、同じように狐の焼物が奉納されていたので、こちらも稲荷社かと思う。
社殿の右手にも境内社があり、大きな石祠には月に雲紋が掲げられていた。
ガラス窓越しに社殿の中を見ると、随身姿の守護神が本殿に続く階段の左右に配されていた。
まだ二日目だが、島限定の文句に誘われて、部屋飲み用の麦焼酎をもう一本買い求めた。かめ貯蔵の「壱岐の島」、こちらもコクがあって美味しい。
この日は郷ノ浦の大きなホテルに泊まった。夕食にはバーニャカウダの先付にお造りには塩雲丹、タコ、鰹、イカ。鍋物は名物の雲丹しゃぶ。雲丹しゃぶとは雲丹の殻を割る時に出るエキスと和風だしを合わせた雲丹出汁で、肉や魚などをしゃぶしゃぶするもの。この日は真鯛を使っていた。
こちらは石鯛の酒蒸し。野菜の上に乗せて、和風アクアパッツアといったところか。
こちらは大根と牛ロースのミルフィーユ、オクラ添え。牛肉は少量だが、工夫を凝らしている。
ご飯はタコの柔らか煮を炊き込んだタコ飯。