半坪ビオトープの日記


車道から斜め左にコースが分かれるところの右側に、スダジイの巨木がある。
多摩市指定の天然記念物で目通り幹囲3.6m、高さ16m、枝張り11mで、見事に半球状に広がっている。

多摩丘陵に広がる樹林はコナラやクヌギなどの雑木林が中心だが、寺社の周囲や斜面にはシラカシスダジイなどの常緑広葉樹も残っている。
南関東の丘陵地本来の照葉樹林の面影を今に伝える一本である。

住宅の立ち並ぶ中を進んでいくと、突き当たりに森があり、金網のある道を反時計回りに上っていく。
右には住宅地、左には森のある小高い道を進むと、奥州古道(中尾道)の案内板がある。
奈良・平安時代に都と東国を結んだ官道「奥州古道(国府街道)」が多摩丘陵を越える道に、「常磐道」「長坂道(奥州廃道)」「中尾道」があった。
尾道は足柄や箱根の峠から厚木を経てこの辺りを通り、多摩センターから府中、さらに北上して奥州に向かっていた。今でもこの近くの白山神社から小野路浅間神社にかけて古道の面影が残っているという。

まだまだよこやまの道は続いていたが、残りはまた来ることにして、今回はこの辺りで切り上げ、多摩センター駅に近い極楽湯で、のんびりと温泉につかることにした。