半坪ビオトープの日記


展望広場にはベンチがいくつか置かれていて休憩できる。ベンチの後ろに「防人見返り峠」の柱が立っている。
万葉集にも詠われた防人の歌は、「赤駒を山野に放し捕りかにて多摩の横山徒歩ゆか遣らむ」という。
関東から九州へ防人として出かけたものはほとんど帰れなかったといわれ、永久の別れを覚悟して別れを惜しんだ防人の姿が浮かぶ歌が万葉集には多数収録されているという。

展望広場を振り返ると、多摩丘陵から突き出ているのが分かる。防人たちは関東平野を何度も振り返ったことだろう。

1333年、鎌倉幕府を滅亡に追い込んだ分倍河原合戦の前夜、多摩川北に陣取った新田義貞の大軍を迎え撃つべく鎌倉を出発した北條泰家軍20万騎は、この尾根の南側に野営し、翌早朝から多摩川で大激戦に突入したと考えられている。

よこやまの道で見かけられる野鳥として、案内板にエナガシジュウカラコゲラツグミなどが紹介されていたが、なかなか実物は特定できなかった。