半坪ビオトープの日記


小さな花をたくさんつけて昔からなじみ深いキクが小菊である。山菊ともいう。
この鉢植えは、玉作りという。ほかにも懸崖仕立てや盆栽仕立て、石付け、木付け、前垂れ作り、さらに菊人形にも利用される。
切り花や生け花にも利用され、花壇用として地植えされて、道行く人の目を楽しませてくれる。
小菊とは、古くから日本で発達した花径6cm以下の小輪ギクで、分枝力が旺盛で非常に多くの花を咲かせる。

古くからとはいえ、日本最古の歌集『万葉集』(771以後成立)には、キクは1首も詠じられていないが、最古の漢詩集『懐風藻』(751成立)には、6首載っている。当時はまだ実物のキクがほとんど輸入されていなかったか、文人貴族の「唐風模倣」の熱狂で、実物を見ずに漢詩を模倣したかと推測されている。