半坪ビオトープの日記

火鉢の中のシロ

今朝、ヤマアカガエルの「アカ」が池に姿を見せていた。池にはセリがたくさん生え、水の減りが早いので、昼に水を足そうと水道に近づいたとき、近くの小さい火鉢の中にアカガエルが浮いているのに気づき驚いた。背中に「ハハハ」の模様がある行方不明になっている「シロ」だ。直径30cm高さ25cmの火鉢の中に落ちたら、水が張ってあるのでジャンプできず脱出できない。いずれは力尽きて溺死するしかない。いつ落ちたのかわからないが、すっかり疲れきった姿で身動き一つしない。ともかく11月の冬眠後行方不明の「シロ」が帰ってきた。どうして火鉢の中にいたのかと考えると、二通りありうる。もともと冬眠を火鉢の水底で過ごしたか、家の裏手のわずかな地面で冬眠し、目覚めてビオトープに帰りたくても高さ60cmの網に邪魔され、仕方なく水の匂いがする火鉢をのぞいてしまったか、のどちらかであろうが、多分後者だろう。
そっと小網ですくい、アカの住む中央の池に放したが、なかなか泳ぎだそうとしなかった。余程疲れているとみえる。
その後、一時間もしないうちに、カエルの声が騒がしく聞こえてきた。オスのアカがシロをみつけ、大声を出しているのだ。3月4日から毎日声を枯らして待ち続けていたのだ。ようやく再会できた喜びを表現しないわけにはいかないのだろう。クアアアア、クアアアアと、声をふりしぼる。