半坪ビオトープの日記

リキュウバイ(利休梅)

この花は赤塚植物園で見つけた花だが街中ではあまり見かけない。牧野富太郎は「日本植物図鑑」増補版で、中国北部原産のこの花の標準名をウメザキウツギ、一名マルバヤナギザクラ、バイカシモツケとしたが、どれも牧野博士の命名になる。
リキュウバイ(利休梅)という名は、この種子を売り広めた種苗業者の命名らしく、切花市場でもこの名で取り扱われるようになった。茶人千利休に因んだ名をもらったせいで、茶花として使われ茶庭などに植えられる。
イギリスの園芸家で東洋植物の探検家として知られたロバート・フォーチュンによって、1847年に中国からイギリスにもたらされ、日本へは明治末期に農園主辻村常助によって輸入された。
花の形はサクラ属のウメに似るがヤナギザクラ属である。枝先の総状花序に直径約4cmの花弁5枚の白い花を6〜10個つけ、高さは3〜4mになる。