半坪ビオトープの日記


ノコギリソウといえば中部以北の夏の高原によく咲いているが、園芸品種として流通しているのはもっぱらこのセイヨウノコギリソウ(Achillea millefolium) である。アキレアという属名は、ギリシア神話で、トロイア戦争の英雄アキレウス(Achilleus) の名にちなむ。師であったケイロン(Cheiron) から、この植物に傷を治す効能があると教えられたという。

セイヨウノコギリソウは、ヨーロッパからアメリカまで分布し、ヨーロッパでは野原にごく普通に見られる。高さは60〜80cm。2回羽状に細裂した葉を互生する。夏、白い頭花を多数散房状につける。

古くは薬用にしたが、後に庭の草花として植えられ、明治中ごろに日本に渡来したが、性質が強く一部で野生化している。

紅色や深紅色の園芸品種がアカバセイヨウノコギリソウの名で広く出回っているが、最近、黄色の品種も登場している。