半坪ビオトープの日記


この橙紅色の花は、フシグロセンノウやガンピと同じリクニス(センノウ)属のハーゲアナ(Lychnis × haageana) という園芸品種であるが、一般にリクニスという名で出回っている。
絶滅危惧種のエゾセンノウ(L. fulgens) とガンピあるいはマツモトセンノウ(L. sieboldii) との交配種とかいろいろにいわれ、詳細は不明である。
マツモトセンノウも野生は不明とされ、園芸品種のみ残っているという。近似種のツクシマツモトが阿蘇に自生する。ついでにいえば、中国原産とされるセンノウ(L. senno) も現在ではほとんど見ることができないとされる。

ハーゲアナは高さ30cmほどの多年草で、茎も葉も褐赤色を帯び、花径5cmの花を夏に咲かせる。とはいえ、この花は5月初旬に見かけたものだ。
最近は濃紅色の’ベスビアス’という品種が出回り、ほかにも桃色や白色種もある。