半坪ビオトープの日記

勤務先の庭のエゴノキが満開となった。香りがよいのでクマバチやマルハナバチが花粉を取りに集まっている。エゴノキ属のエゴノキ(Styrax japonica )は、日本全国の他、朝鮮、中国の一部にも分布し、山野に普通に生え高さ数mになる。5〜6月に径2cm程の白い5弁花を下向きにびっしりと咲かせる。
種子には油が多いので、ヤマガラなどの小鳥が好む。しかし、1cm程の果実の果皮にはエゴサポニンという成分があって溶血作用もあり、古くは洗濯用に使ったり、麻酔効果があるのでウナギなどの魚獲りに使ったという。
万葉集にはヤマヂサ(山萵苣)の名で出ているが、チシャノキ、ロクロギ、セッケンノキ、シャボンノキ、ドクノキ、サボンなどの別名、方言名がいろいろとある。