半坪ビオトープの日記

西光院、立木観音


石岡市の中心から北西に進み、筑波山から加波山に続く山並の山麓あたりに、天台宗の峰寺山西光院がある。入口右手手前には青竹が生い茂っている。

細い道を進むと、庫裏の先の左手に、立木観音が安置されている収蔵庫がある。

木造立木観音菩薩像は、高さ5.9mで、腕の一部を除いてハリギリ材の一木造と推定され、平安時代末の作と考えられている。この十一面観音像は、元々は山麓にあった立木山広照院長谷寺の本尊といわれている。

さらに進むと本堂の手前の左手に、仏像らしき石造物が祀られ、聖徳太子尊と彫られた石碑が立っていた。後光が差しているような仏像が聖徳太子なのだろうか。

峰寺として広く知られる西光院は、大同2年(807)京都から来た徳一法師の開基と伝えられ、もとは法相宗であったが、鎌倉時代真言宗となり、その後天台宗に改宗した。

本堂手前右側の二本の巨木は、スダジイクスノキである。幹周5.68mである右のスダジイは、樹齢600年と推定されている。幹周3.65mの左のクスノキとともに、樹高は21mに達している。