半坪ビオトープの日記


宿泊した寸又峡温泉のロビーで、姫柿の盆栽をいくつか見かけた。
姫柿はロウヤカキ(老爺柿)、老鴉柿、ツクバネカキとも呼ばれている。
中国原産の雌雄異株で日本で栽培されるようになってからまだ日が浅い。
径2cm前後の小型で、橙から赤色の柿の実がなり、形や色の変異が大きく人気がある。

こちらは「日の丸」という品種で、黄橙色から濃紅へと色調の変化が楽しめる。

こちらは「福平(ふくべ)」というひょうたん型の品種で、形がユニークで面白い。

この日は朝から雨が激しく降っていたが、予定通り井川ダムを廻って静岡に向かうことにした。
井川ダムは、1957年完成の日本最初の中空重力ダムであり、コンクリートを節約するために堤体内部が空洞になっている。堤高103.6m、総貯水容量1.5億㎥、出力6.2万kWと、中部電力の主要発電所となっている。
ダム建設資材運搬のため、大井川鉄道および井川線も先行して開通した。
現在、観光客のために日本唯一のアプト式鉄道井川線が運行しているが、毎年3億円の赤字を中部電力が補填しているという。

ダムに面して建つ中部電力の井川展示館に入ってみたが、天候が悪かったせいか人っ子一人いなかった。
井川ダムから笠張峠を越えて静岡に抜ける予定が、峠の手前で工事中のため通行止めとなっていたので、大日峠を越える迂回路を抜けてようやく
静岡に至ることができた。