半坪ビオトープの日記


津軽半島のほぼ中心に位置する五所川原市金木町は、太宰治(本名 津島修治)の故郷でもあり、津軽三味線の発祥地としても有名である。
旧津島家住宅・斜陽館(重文)は、太宰の父・源右衛門が金木銀行の店舗兼住宅として改築し、明治40年に竣工したほぼ総ヒバ造り・入母屋造りの和洋折衷建築である。

階下11室278坪、2階8室116坪、庭園も合わせた宅地680坪の豪邸である。ここは土間から見た茶の間で、一階のほぼ真ん中にあたる。

総工費約4万円(現在価格7〜8億円)をかけ、弘前の名棟梁・堀江佐吉の4男の斎藤伊三郎が建てた。ここは奥の方の板の間で、囲炉裏にやかんが掛けられている。

この豪邸も戦後には津島家が手放し、昭和25年から旅館「斜陽館」として観光名所となった。平成8年には金木町が買い取り、平成10年から記念館として開館されている。ここは奥の座敷で、りっぱな床の間がある。

平成16年には国の重文に指定された。ここは奥の座敷の左手の仏間で、壮大華麗な仏壇が備えられている。
1階にはほかにも付属建物として、中の蔵、米蔵、文庫蔵などがある。太宰が子どもの頃、中で遊んでいて父に怒られた、怖い思い出のある蔵はどの蔵であろうか。文庫蔵は、太宰のマントや袴・羽織などの遺品、原稿、書簡などの資料展示室となっている。

金融執務室の脇に2階へ上がる階段がある。上がるとすぐに洋間があるので、この階段も洋風の造りである。