半坪ビオトープの日記


白神山地の核心地域に入山するのは手続きが面倒で、しかも初心者には危険だというので、一般にはマザーツリーや暗門の滝など、緩衝地域に近い所に行くことが多い。暗門の滝は、落差が42、37、26mの三つの滝であるが、くろくまの滝の落差は85mもある。
平成2年に日本の滝100選に選ばれている名瀑布である。

このあたりは世界遺産の緩衝地域から離れているとはいえ白神山地の麓であり、ブナの木が多い。けれども渓流沿いには、ブナよりもサワグルミの木が多いようだ。

この緑白色の花は、ウバユリ属のオオウバユリ(Cardiocrinum cordatum var. glehnii) という。本州中部以北と北海道の山地に生える多年草で、姥百合の和名は花が咲く頃にしばしば葉が枯れていることに由来するといわれる。

入口より15分ほど遊歩道を歩くと、やがてくろくまの滝に着く。高さ85m、幅15m、白神山地最大級の規模を誇る豪快な滝である。紅葉の季節には美しく色づくと思われる。

このアジサイはエゾアジサイHydrangea macrophylla var. megacarpa) という。ヤマアジサイ(H. m. v. acuminata)と同種別亜種でよく似ている。日本海側の山地に自生し、装飾花は青紫色を基本とするが変異が多い。

花期が過ぎて枯れかかっているこの花は、アジサイ属のツルアジサイ(Hydranjia petiolaris) という。日本全国の山地に生え、気根を出して高さ15m位まで木に這い上がる。