半坪ビオトープの日記


赤目四十八滝と呼ばれるのは弥陀四十八願にちなんでいるが、実際にはそれ以上あるという。行者滝から最奥の岩窟滝までの約4.3kmに主な滝が22ある。代表の赤目五滝は、かつて信仰の対象にされた不動滝、千手滝、布曵滝、荷担滝、琵琶滝であるが、布曵滝までを歩いてみた。これが最初の行者滝で、役行者が修行したというが、小さくてとても滝と呼べるほどのものではない。

赤目四十八滝は、平成の名水100選、日本の滝100選、森林浴の森100選、遊歩100選などに選ばれている。この滝は霊蛇滝という。ようやく滝らしくなってきた。

次の不動滝の手前に赤い目の牛が横になっている。役行者が滝に打たれて修行していたとき、不動明王が赤い目の牛に乗って現れたという赤目不動の縁起譚の牛である。この牛を撫でるとご利益があると伝えられている。

これがここまでで一番大きい不動滝である。高さ15m、幅7m、滝壺の深さが10mあり、不動明王にちなんで名付けられた。滝参りとはこの滝にお参りすることを指す。今は不動橋を渡りながら間近に見ることができるが、明治の中頃までここより奥は原生林で入ることができなかったそうだ。滝の上に人が小さく見える。

千手観音にちなんで名付けられたともいわれるこの滝が千手滝で、高さ15m、幅4m、滝壺の深さ約20mの大きさがある。回りにそそり立つ岩壁や鬱蒼とした樹木と深緑色の滝壺に白いしぶきを上げて落ちる滝の姿が素晴らしい。向いの千手茶屋から休みながら滝見を堪能できる。
滝の右の道を上ると、しめ縄を張った「護摩の崫」がある。弘法大師像を安置している。さらに上ると千手滝の上に出る。そこにも滝壺がある。

そこの滝壺に高さ30mの布曵滝が、その名の通り白布を垂らすような優美な姿を見せている。その滝の上を歩く人が小さく見える。ここまででまだ四十八滝の3分の1にもならないが、ここで引き返して忍者の隠れ湯をのんびり味わうことにした。