半坪ビオトープの日記


さて、浜名湖畔の舘山寺は、弘仁元年(810)弘法大師により開創されたと伝えられる。明治3年、廃仏毀釈により真言宗廃寺となる。明治23年秋葉山より牧泰禅和尚を招請し、曹洞宗の禅師として再興された。

その際、山号も中嶺山を秋葉山に改め、秋葉三尺坊を舘山寺でも祀ることになった。本尊は虚空蔵菩薩で、知恵と招福の仏として信仰を集めている。

鎮守として祀られる秋葉三尺坊大権現とは、静岡県北部にある秋葉山山岳信仰に、信州出身の修験者である三尺坊を没後に秋葉三尺坊大権現として祀ったことに始まる。観音菩薩の化身とされ、火難除けの神として広く知られ、秋葉寺から勧請された秋葉社が全国に広まった。

12月15日、舘山寺では僧侶と山伏により、火災厄除、無病息災の火祭りが行われる。

周辺には、奈良時代(727)建立のこの愛宕神社のほかにも、眼病に効くという穴大師、赤い岩肌が特徴の舘山八景の一つ、鳥冠岩(とさかいわ)高さ16mの聖観音菩薩像などがある。7月に行われる愛宕神社祭典の奉納手筒花火は見応えがあるという。火之迦具土神を祀っている。