半坪ビオトープの日記


常楽寺は、別所温泉にある天台宗の古寺で、常楽・安楽・長楽という「別所三楽寺」の一つである。
本堂に安置されている本尊は、宝冠を頂いた珍しい阿弥陀如来像で、妙観察智弥陀如来と呼ばれている。本堂前の「御船の松」は、樹齢300年といわれる。

常楽寺平安時代の初め(天長年間、824-834)、慈覚大師により開かれた、別所北向観音を護る本坊で、今は天台宗の別格本山となっている。
鎌倉時代別所温泉のある塩田地方は「信州の学海」と呼ばれ、この常楽寺も宗教・学問を勉強する場所であったという。
その常楽寺の信仰の中心が多宝塔で、石造で重要文化財になっているのは、このほかに滋賀県のものが一つあるにすぎない。

常楽寺に古くから秘蔵されている日本古来の瓦や、浮世絵、板絵(劉備檀渓渡河図、葛飾北斎)、絵馬などが展示されている美術館がある。
おりしも開館40周年の記念特別展が開かれ、比叡山延暦寺蔵の国宝、金銅宝相華文経箱なども見ることができた。