半坪ビオトープの日記


もっぱら、ブッドレアという通称名で出回っているこの花は、フジウツギ属のフサフジウツギ(Buddleja davidii) という。バドレヤという属名は、イギリスの植物学者で牧師のバドル(Buddle) の名にちなむ。ダヴィディーという種名は、発見したフランス人宣教師ダヴィドの名にちなむ。
フジウツギ属の花は、フジウツギ (Buddleja japonica) など日本にもいくつかあるが、中国原産を品種改良したこのフサフジウツギの園芸品種が特に美しい。この赤紫色の品種は、ロイヤルレッド(Royal Red) と思われる。

高さ1〜3mになる落葉低木で、枝先から30cmほどの円錐花序を出す。びっしりとつく小花には芳香があり、チョウやハチがよく集まるので、英名は butterfly-bush という。
花の色には、白、紅、紫、桃、藤色などいろいろあるが、紫系が多い。黄色は珍しく、この花はイエローマジック(Yellow Majic) か、サンゴールド(Sungold) のどちらかであろう。

花期が6〜10月と長く、耐寒性もあり丈夫なため育てやすい。このピンク色の花は、ピンクパール(Pink Pearl) と思われる。

盛りが少し過ぎているこちらの花は白色のアルバ(Alba)と思われるが、白色種もたくさんあるので定かではない。