半坪ビオトープの日記


このキンセンカ(金盞花)は、昔はもっぱら切り花として仏花のイメージが強かったが、最近では花壇にもよく使われるようになった。学名は、キンセンカ属のオフィキナリス(Calendula officinalis) という。カレンドゥラという属名は、ラテン語 calendae(月の第一日)の意で、その日に利子が支払われたため、次々に咲くことをこの利子にたとえたとされる。
種名のオフィキナリスとは「薬用になる」の意で、昔から薬用、食用に用いられていた。中世のヨーロッパではバターやチーズの色づけに花びらを使い、調味料にされ、乾燥した花が樽詰めで売られた。葉も食用にされ、中国ではゆでた後水でさらし、油と塩で味をつけて食べたという。
南ヨーロッパ原産で、英名は (pot) marigold という。普通は3〜6月が花期だが、房総半島など太平洋岸では冬の花畑を彩る代表的な花である。
芯の黒い芯黒系、大輪高性の中安系、丁字咲きのクレスト系など園芸品種が多く、花色も基本の橙色のほか黄色や黄橙がある。