半坪ビオトープの日記


夏に白い花を咲かせたキンカンの可愛い実が黄金色に色づいている。キンカン属のキンカン(Fortunella japonica) は、別名マルキンカンともいう。属名は、19世紀のイギリスの著名な旅行家で植物採集家のロバート・フォーチュンの名にちなむ。
中国南部原産の常緑低木で、日本には江戸時代以前に伝わり古くから栽培されていた。径2cmの果実の果皮は甘みと香気があり生食に適するが、果肉は酸味が強くて生食に適さない。
生食用として売られているのはほとんどニンポウキンカン(F. crassifolia) で、江戸時代後期に中国より渡来した。ほかにも実が楕円形のナガキンカン(F. margarita) や、実が小さいマメキンカン(F. hindsii) や、実が大きいフクシュウキンカン(F. obovata) などがある。
生食用のほか、砂糖漬けや蜂蜜漬けもあり、風によく効くといわれる。
先日、職場の庭になっていたキンカンを収穫したらバケツに二杯、千個以上とれたという。