半坪ビオトープの日記

ワタ(綿)

熟した実が裂けると純白の綿毛がふっくらと現れる。これがワタ(綿)であり、木綿の材料となる。世界の栽培ワタは大きくアジア綿と新大陸綿に分かれ、後者は陸地綿、ペルー綿などに分かれる。昔、日本で栽培されたのはアジア綿で16世紀ごろから盛んに栽培されるようになった。
アオイ科ワタ属(Gossypium) で、アオイに似た小さめの白または黄色の花が咲き、咲き終わると少し赤みがさす。子房が発達して卵より一回り小さめの朔果(ball)となり、内部の種子表面から白い綿毛が生じる。子房内部は3〜4室に分かれ、各室に綿毛のある種子が数個ある。
種子からは綿実油という食用油もとれる。石鹸やろうそくの原料にもなった。油かすは家畜の飼料や肥料となる。