半坪ビオトープの日記

ミズヒキ

あちこちの庭先で赤いミズヒキが咲きだしたのは8月であったが、まだ咲き続けている。先日、珍しく白いギンミズヒキ(銀水引)を見かけた。
ミズヒキはタデ科タデ属(Polygonum filiforme) で、日本、中国、インドシナの人里の林縁部に広く自生する多年草であり、秋の野草として親しまれている。
タデ属には食用にするヤナギタデや染料にするアイのほか、イタドリ、イブキトラノオなどが属し、それぞれ細長い穂状花序をつけるが、ミズヒキの穂状花序は30cmを越え特に長い。
2mmほどの花弁にみえるものは萼で、上側の3枚は紅色を帯びるが、下の1枚は白い。花後、鉤状の花柱が残り動物の毛や人の衣服に付着して種子が散布される。
ギンミズヒキ(P. filifrme albiflorum) はミズヒキの白花種である。