半坪ビオトープの日記

プロミス

花冠が黄色の上下2唇形のこの花は、シソ科プロミス属のフルティコサ(Phlomis fruticosa) という。属名は、ギリシア語 phlego(焼く)に由来するといわれる。この属は地中海沿岸から中央アジアにかけての乾燥気候下に多く、日本には分布しない。済州島のオオキセワタが最も東に分布する。和名はオオキセワタ属という。
フルティコサは地中海沿岸の主に東部に自生する常緑小低木。葉は披針状卵形で全縁に白く縁取りがある。花は1節に10個以上つき、花冠は25〜35mmで黄色。萼は筒状で5角であり花の抜けた跡は星形に見える。
種名は、ラテン語で「分枝する」を意味し、よく分枝する。英名は、エルサレム・セージ(Jerusalem sage) といい、ヨーロッパでは広く栽培される。
香りがよくハーブとしても利用され、乾燥させても色がよく残るので、ドライフラワーやポプリにも利用される。