半坪ビオトープの日記

サルスベリ(百日紅)

幹が滑らかでサルも滑るだろうと、この名が付いた。漢字の百日紅は、花期が長く7〜10月まで咲き続くことを示している。炎天下でも咲き続け、真夏を代表する花として知られる。高さ3〜8m、中国南部原産のミソハギ科の落葉高木。江戸時代初期に渡来したとされる。花は枝先に円錐形に集まって咲き、紅紫色の花弁は6枚でフリルのように縮れている。庭園や寺院の境内などに植えられることが多い。コソグリノキという方言名も各地にあり、つるつるの木肌を撫でると、くすぐったげに梢の花が笑うがごとくに揺れ動くからだという。
散れば咲き散れば咲きして百日紅  千代女
炎天の地上花あり百日紅      高浜虚子