半坪ビオトープの日記

2年目のカエル

まだ10mmほどで可愛い今年生まれの1年生子ガエルが、ビオトープの網の外に出ていたので保護して池に戻した。家の裏手にも隣家の庭でも見つけ4匹を戻した。家の裏手の草陰には親ガエルもいたので水槽に保護した。去年の夏から行方不明のクロによく似ている。大きさは45mmで少し小さい気がする。写真を撮って拡大して比較したところ、耳の後ろの黒い斑紋が大きいほうはクロと同じだがその後の小さい紋の形が違う。肢の紋もクロとは違う。よって、この親ガエルは去年、クロを親として生まれた2年生であることは確かだ。相手がシロかアカかはもう少しよく調べなければ断定できない。去年の晩秋、冬眠直前に確認した去年生まれの子ガエルは25mmほどの大きさで3匹いたが、少なくとも1匹は越冬して2年目を迎え大きくなったことになる。
その後、少し離れた裏の斜向かいの空き地にも子ガルがさまよっていないか調べていたら、なんと親ガエルのシロの死骸を見つけた。肢を伸ばし無残にもカラカラに干からびた身体は死後何日も経っているようだった。この春には火鉢の中で溺死寸前だったのを救い、産卵にこぎつけたのに残念だ。この3年間の狭いビオトープでの暮らしはエサが少なく大変だっただろう。ビオトープの端に埋めることにした。肢を除いた体長は75mmあった。
梅雨時に雨が降ると、もっと住みよい場所を求めて旅立つのはカエルの本能だ。だが、この近くに住める場所がない以上、出て行ったカエルを少しでも連れ戻すしかない。隣家との境に波板を張って越境しないようにし、家の狭い裏手に小さな池を作り草を植え避難場所を作った。