半坪ビオトープの日記

スイカズラ(吸葛、忍冬)

スイカズラは、スイカズラ科の代表で花の形に特徴がある。全国の山野や道端に普通に見られる半落葉つる性木本で、つるは右巻きである。吸葛とは、花の中の蜜を子供が吸うからという説と、おできの吸出し薬として利用したからという説がある。けれども、唇形の花をじっくり見ていると、蜜があるから吸いに来て、と誘っているような気がする。また、忍冬とは、冬に葉が丸まって寒さをしのいで青々としているという漢名に由来する。筒型の花は上端が大きく2裂して唇形をなす。花の色が白から淡黄色に変化していくので、金銀花という漢名もある。学名の種名は japonica で、日本、中国、朝鮮に自生する。
花酒、花茶や生のまま酢の物にしたりする。漢方薬としても知られ、花や葉、茎を乾燥させて煎じて飲んだり、湯に入れて浴びたりすると神経痛に効果があり、解熱剤の役目も果たす。花酒は、胃腸薬といわれ、疲労回復にも効き目があるという。