半坪ビオトープの日記


金時山のふもとまで下ると、公時(金時)神社がある。平安時代の武将で源頼光の四天王の一人とされる坂田公時を祀る神社である。
金太郎伝説にはいろいろあるが、金時山の北側に当たる静岡県駿東郡小山町金時神社に記されたものによると、金太郎は天暦10年(956年)に生まれたという。
彫物師十兵衛の娘、八重桐が京に上り、宮中に仕えていた坂田蔵人と結ばれ懐妊し、故郷に帰り金太郎を産んだが、坂田が亡くなったため、故郷で育てた。
足柄山(金時山)で熊と相撲を取る元気な子に成長した金太郎は、天延4年(976年)足柄峠に差し掛かった源頼光に認められて家来となり、坂田金時と改名し、京に上って頼光四天王の一人となった。
頼光とともに大江山の酒吞童子を退治したり活躍したが、その後九州征伐に向かう途中、岡山県の美作(みまさか)にて55歳で病死したといわれる。

実在も疑われたりするが、こうした金太郎伝説は、頼光四天王の怪力童子として、浄瑠璃や歌舞伎によって江戸期に完成したそうだ。
公時神社の境内には大きなマサカリも祀られている。

階段を下り、鳥居の下から見上げると、公時神社の奥に金時山が鎮座して見える。

仙石バス停へ歩く道すがら、台ヶ岳の背後に雪を冠った神山を見ることができた。