半坪ビオトープの日記


去年の6月に見かけたこの濃桃色の花は、ゴマノハグサ科クワガタソウ属のベロニカ・スピカタ(Veronica spicata) という。ヨーロッパから北アジアにかけて分布する多年草で、6〜8月に咲き、花色には青や白もある。
ヒメトラノオという名で流通しているが、本州の中部地方、関東地方の山の草原に自生するヒメトラノオ(Veronica rotunda var. petiolata) とは違うので注意を要する。

こちらのピンクの繊細な花は、ノウゼンカズラ科のインカルビレア・シネンシス(Incarvillea sinensis) という。属名は、フランスの植物学者ジュシューの協力者で中国へ渡った宣教師ダンカルヴィル(P. d'Incarville) の名にちなむ。
中国東北部原産の耐寒性のある一年草あるいは多年草で、花期は4〜6月、夏の暑さには弱い。クリーム色の花もある。