半坪ビオトープの日記


ムラサキハナナ(紫花菜)とかショカッサイ(諸葛菜)とかよばれるこの花は、オリコフラグムス属のウィオラケウス(Orychophragmus violaceus) という。属名は、ギリシア語の oryxis(堀)と phragma(障壁)に由来し、果実の形態にちなむというがほかの説もある。
中国原産の一年草で秋に発芽し、3月から5月にかけて開花する。諸葛菜の諸葛は、もちろん三国時代の智将、諸葛孔明にちなむ。戦時の食料に若い茎葉を利用したといわれる。ただし、生長の早いカブが真相との説もある。中国の華北では食用にしているという。
1935年ごろ日本に渡来し、昭和30年代以降全国に普及したといわれる。径3cmほどの4弁花を総状につける。路傍や空き地に群生し、なかば雑草化しているが、春風に揺れる姿は愛らしい。紫が基本だが赤紫や青紫、藤色の花もある。