マンサクに続いて咲くサンシュユ(山茱萸、Cornus officinalis)は、ミズキ属の落葉小高木で、3月頃、葉に先立ち枝一面に散形花序をつけ、黄色の小花を密に咲かせる。
朝鮮半島原産で、日本には江戸中期(享保)に薬用植物として渡来した。アキサンゴ(秋珊瑚)ともいうように秋には赤い実がなり、その実が滋養、強壮薬に利用された。
新宿御苑の中の池をはさんで修善寺寒桜の向かいに数本かたまって咲いている。木全体が黄色に見えるほど小花をたくさんつけている姿は、ハルコガネバナ(春小金花)という別名がよく似合う。