半坪ビオトープの日記

ヘリオトロープ

濃紫色の小花をたくさんつけて咲くこの花は、香りが高いので有名なヘリオトロープ(Heliotropium arborescens) である。属名は、ギリシアhelios(太陽)と trope(回転)に由来し、昔、花が太陽とともに回ると信じられたことにちなむ。
和名はキダチルリソウ属という。ヘリオトロープは、ペルー原産で、香料にするため古くから栽培されてきた。18世紀にヨーロッパに渡り、ドイツでは「神の薬草」、フランスでは「恋の木」とこの香りが好まれた。
日本には明治中期に渡来し、夏目漱石の「三四郎」に香水の名で出ている。
花期は4月から10月と長い。